ABOUT

東京から戻ってまもなく9年が経とうとしています。 私の中には 農家として生産者である自分と 東京で消費者だった自分がいます。 生産者としての「こういう売り方ができないだろうか」と 消費者としての「そんなの迷惑だろう」という意見が 折り合いがつかないまま、何年も経ちました。 このままでは続けられない。これが率直な私の意見でした。 例えば、トマトが豊作になれば農作業に終われ 無駄にしないようにと必死に売り歩いていました。 そうすると、 時間はなくて、みすみす季節の恵みを 楽しみ尽くすことなく逃していました。 2年前から、畑の一角で友人たちと始めた 常にハーブもエディブルフラワーも野菜も ボーボーに生える 農家としては信じがたい光景のシェアファームが 自分にたくさんのヒントをくれました。 友人たちは、仕事や育児の合間に収穫し、 トマトソースをつくり、瓶詰めし、ラベリングし、 おすそ分けをする たのしいイベントだということを 気がつかせてくれました。 そんなたくさんのエピソードからヒントを得て、 どこまでも自然のサイクルと恵みに合わせて、 品数も数量も調整することなくお届けしようという試みです。 アメリカなどでは個人農家ではメジャーになりつつ CSA(シーエスエー/Community Supported Agriculture)という仕組みは 年会費を消費者が支払い、 生産量を契約者の数で単純に割って量を決めるという方式です。 豊作でも不作でも、 量が多い日も少ない日も、同じ価格を支払うのです。 その仕組みをベースに、畑の半分の野菜の収穫量の総量を会員で分割し、お届けします。 (購入者が会員数が一定未満の場合は、直売所で小売します。) そうすることで、 生産者が豊作に疲弊せず、自然の恵みを楽しむこと、 消費者が食べることを中心にみんなで囲む楽しむことを通じて、 食を取り巻く人も環境も、もっと豊かなものになっていったら いったらいいな、と願ってやみません。 今の流通が目指しているであろう合理性に逆らって、 とてつもなく非合理な状況を アイディアを共有しながら、 「たのしんでやろう」という ちょっとした冒険心を持って このプロジェクトに参加いだだけたら おもしろいのではないかな、と、 農家の私も 消費者の私もおっかなびっくりしながらも 始めてみようと思います。 年間を通して、収入の心配をすることなく野菜を作ることが出来、札幌の都市の中の小さな農業として安心してこれからの欲しい未来を一緒につくっていけるとワクワクします。